管理職集合研修会を開催
2024年11月 大阪鋼管株式会社の管理職全員を対象とした研修会を開催しました。
社長講話
今回の社長講話は、人口減少、会議(研修)の進め方、働き方と固定観念からの脱却を主なテーマとしたものでした。
- 激しい人口減少
日本の人口は毎年90万人以上減少していますが、総人口の棒グラフよりも人口ピラミッドを見ると、その深刻さに気付くことができます。
現在の50歳前後に人口ピークの世代があり、1学年200万人。20代後半は140万人。2024年生まれは70万人。これから私たちがやるべきことは何でしょうか?
現在、新社会人の採用は難しくなってきているのに、20年後はそれよりも数段大変になります。 - 会議(研修)の進め方
「すごい会議」という本には、ファシリテーションの基本がストーリー形式でわかりやすく紹介されています。
研修会や会議で「OOが問題だと思う」と課題を挙げても解決に進まないことが多々あります。
例えば、「Z世代はXXで、人財育成がわからない」という問題も、「どのようにすれば、九州で一番・・・な会社になるか?」なんて方向に書き換えていくと、ただの愚痴ではなく、何か進み始めるものです。 - 働き方と固定観念からの脱却
当社では「働き甲斐創出プロジェクト」を推進してきました。働き甲斐を構成する要素にはいろいろありますが、例えばコミュニケーションを取りやすくするためにも、働き方を考え直して、時間を作り出すことが有効です。
よなよなエール(ヤッホーブルーイング)さんの動画「定時退社訓練」を見て、私たち管理職自身が普段やっている仕事には変えていくべき部分がたくさんあることを議論しました。
ダイバーシティ
CREERの井上智美様を講師としてお招きしてダイバーシティとアンコンシャス・バイアスについてお話いただきました。
ダイバーシティ推進の背景をしっかりと理解し、ダイバーシティ推進における課題とポイントをわかりやすくご紹介いただきました。
アンコンシャス・バイアスについて、人間の脳は過去の経験や知識をベースに認知や判断を自動化してしまうことがあります。しかし、自分が意識していない普段の態度や言動が小さなトゲとなり、当事者や職場に悪い影響を与えることもあります。このようなマイクロメッセージに敏感になり、アンコンシャス・バイアスをコントロールするためのヒントなど、とても有意義な学びでした。
マネジメント
長崎県立大学准教授の田代智治様を講師としてお迎えして、管理職が成果を上げるために大事にすべきことを学び、働き甲斐のある会社になるためのグループディスカッションを実施しました。
ドラッカーによれば、マネジメントとは組織の中で人に仕事をさせることをもって自らの仕事とする者だそうです。管理職は経営資源を効率的に、そして、効果的に生かして、成果を出すことが使命です。
歯磨きのように習慣化することが人間や組織にとって重要であることや、時間は他で代替できない特異な資源であることなど、普段の仕事の価値観を見直すヒントを得られました。