ローフィンチューブ
発電所、石油精製設備、冷却設備など、各種熱交換器に使われる鋼管
ローフィンチューブは鋼管外面に転造加工を施し、フィンを形成した鋼管です。鋼管の長さ25.4mm(1inch)あたりのフィン数は19がよく採用されますが、当社ではフィン数26でも製造しております。管の外表面積は内表面積の3.5倍以上になり、通常の断面が円形の鋼管に比べて優れた伝熱性能を発揮します。伝熱性能の向上により、各種機器の小型化(容量、重量軽減)を実現し、機器の材料費、運搬費、据付面積を改善させることができます。
石油精製プラント、石油化学プラント、ガスタービン発電、冷凍機等の各種熱交換器用として多くの実績があります。
使用用途は異なりますが、管の外表面積を増大させた製品として鋼管の外周にフィンを溶接により取り付けたハイフィンチューブというものがございます。ローフィンチューブは鋼管に直接転造加工でフィンを形成しているため、曲げ加工を施しても剥離の心配がありません。また、運転開始後の耐久性や耐振動性にも優れています。
尚、ハイフィンチューブにつきましても協力会社との連携により検討可能ですのでご相談ください。ハイフィンチューブではアルミやステンレスのフィンを加工することも可能です。当社の冷間引抜鋼管とハイフィン加工の組み合わせにより、材質や納期、数量のご要望に可能な限りお応えいたします。
26フィンも製造可能です。26フィンの寸法についてはお問い合わせください。
ローフィンチューブの製造可能範囲
製造可能範囲外でも対応可能な場合がございます。お気軽にお問い合わせください。
材質
炭素鋼、各種合金鋼で製造いたします。
寸法
製造実績外径は15.88mm, 19.05mm, 25.40mm。長さ1inch(25.4mm)あたりのフィン数19フィンの製品をメインに製造しております。
その他
転造加工での製造により外径が原管の外径よりも大きくなります。寸法について詳細はお問い合わせください。
その他の仕様
- フィン加工後、渦流探傷検査を実施します。尚、ご要求により、全数SRも行います。
- 中間ランドの最小長さは、25±5㎜とし、両端末加工部の最小長さは、25±5㎜を標準とします。
- フィン加工部のスタート・エンドの不完全部の長さは、合計で120㎜以下とします。
- フィン加工の最大長さは、19.5m以下とし、全長公差は、+10㎜/-0又は±5㎜とします。
- フィン加工後のU字曲げ加工も行うことができます。R部のフィン無し、又は、フィン付きも可能です。