世界一の鋼管メーカーを目指して
明治35年に創業者、野邊市治郎がドイツで習得した鋼管製造技術「冷間引抜鋼管」をわが国で最初に導入したのが、当社の始まりです。
当社は冷間引抜鋼管の製造を行なっておりますが、お客様や取引先の声に耳を傾ける中で、鉄鋼製品商社としての機能も拡大してきました。また、輸送事業子会社、塩化ビニル管販売事業子会社、土木建築資材等販売事業子会社など、さまざまな事業を展開しております。
このような弊社の多角化の取組みは、お客様や取引先、地域経済について常に考え、努力してきた結果です。
日本で最初に冷間引抜鋼管を導入した会社としての誇りを胸に、最も優れた商品をお客様にお届けするために常に努力しております。
当社の取り組みは、製品品質の追求はもちろん、試作回数の低減、納期の短縮、お客様のニーズに最適な提案活動等、お客様にとっての『世界一の鋼管メーカー』をこれまでも、これからも目指しております。
常に改善・前進、P→AP→D→C→A
大阪鋼管のネクスト・ステップにとって、もっとも大きな牽引力となるのが、これから迎える新しい人材です。営業職、技術職、事務職、職種を問わず、新しい人材に期待するのは自分で考え、自分で行動できる柔軟な発想と行動力です。これからの時代は企業も人も、与えられた仕事をただこなしているだけでは、生き残っていくことは出来ません。
ユーザーが、社会が何を要求しているのかをキャッチするアンテナを張り巡らせ、その実現に向けての課題を見つけ期待にこたえ、結果を出す。そんな人材と、今後の大阪鋼管を創っていきたいと考えています。
柔軟な発想から生まれたアイデアに耳を傾ける環境や社風は整っています。今、大阪鋼管は再び安定成長期に入っています。しかし、安定が保証されればされる程危機を感じます。企業は環境適応業であり、時代の移り変わりと共に変化し進化を遂げなければなりません。その任務は新しく迎える人材に負うところが大きく、特に新たな事業展開を目指す現在の大阪鋼管における新たな人材がそのエンジンとなり、大阪鋼管の新しい可能性を引き出してくれることを期待してやみません。
2017年の社長就任直後に、もっともっと楽しい会社にしようと掲げた3つのスローガンの1つが『常に改善・前進、P→AP→D→C→A』というものです。部活動などに一生懸命に成ったように、仕事でも仲間と目標を達成していくのはとても楽しいことです。
PDCAが仕事では大切であるとよく言われます。現在からのアプローチである改善と、未来からのアプローチであるPDCA。思い描いた未来への計画を実現するために、PDCAにはAP (Action Plan:実行計画)が必要です。大阪鋼管を個々人の力と組織の力で更に楽しい会社にしたい。日々、成長していることを実感できる会社にしたい。
是非とも、大阪鋼管のドアをノックし、チャレンジ頂くことを節に期待します。
代表取締役社長 坂根 毅
当社の製造工場・工程
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冷間引抜工程の紹介
冷間引抜加工は、材料管(熱間継ぎ目無し鋼管 または 溶接鋼管)の表面に潤滑処理を施し、常温で金型の中を通して(引き抜いて)所定の寸法に仕上げる加工方法です。
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冷間引き抜き加工の特徴
1.寸法精度を向上できる。
2.表面を平滑に仕上げることができる。
3.小径薄肉管、標準寸法外の特殊寸法・形状を製造できる。
4.冷間引抜加工と熱処理の組み合わせで種々の機械的性質を得られる。
5.冶金学的に均一な組織及び性質を得ることができる。
6.少量多品種の製造が可能である。
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材料受入・検査
高炉メーカーより購入し、入荷した材料管は受入検査後、ストックヤードに保管します。
受入検査では、メーカーとの間で取り決めた仕様を満足しているか、納品書と材質、寸法等を照合チェックし、傷や錆など外観を検査します。
材料管は材質、製法、寸法で分類すると数百種類もあります。
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工程1 : 材料投入
取引先から注文を受けた製品の規格に適合する材質の材料管で製品寸法に引抜加工するために最も適したものを必要数量工場へ払い出す工程です。
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工程2 : 軟化
引抜加工前に材料管を加工しやすくするため熱処理によって軟化させる工程です。
製品によってはこの工程と引抜工程を何度も繰り返し実施するものもあります。
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工程3 : 酸洗・潤滑処理
酸洗は希硫酸によって材料感の錆や表面酸化物皮膜を除去する工程です。酸洗後は引抜時の摩擦抵抗を少なくするために管の表面に潤滑処理を施します。
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工程4 : 口絞
口絞は管の片方の先端外径を小さく絞り込む工程です。次工程の引抜加工で管を引っ張る時に機械で掴む部分に成ります。
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工程5 : 引抜き加工(抽伸)
常温で管をダイス・プラグという2つの金型の間を通し、引き伸ばして所定の寸法及び形状に仕上げる工程です。
ダイスは穴が空いた金型で製品の外径を作り込みます。プラグは製品の内径を作り込む金型です。
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工程6 : 最終熱処理
引抜きを終えた管に最終の熱処理を施し、規格要求や顧客との取決め仕様を満足させるために、金属組織や機械的性質を調査する工程です。
主として光輝炉を使用し、550℃〜920℃の温度域で種々のパターンの熱処理を施します。
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工程7 : 矯正
引抜き工程や最終熱処理工程で生じた管の曲がりを取り除き、真っ直ぐにする工程です。
管が円形の場合は、ロール式、それ以外の場合はプレス式の機械で矯正を行います。
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工程8 : 非破壊検査
電磁コイルに管を通過させ、管に発生した渦電流の電気的変化を読み取ることで傷等の欠陥を見つける渦流探傷検査を実施します。超音波探傷試験機による検査も可能です。
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工程9 : 切断
管を注文長さに切断する工程です。超硬チップソーで切断します。切断面に生じるバリなどは製品検査前に回転ブラシによる面取りで取り除きます。
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工程10: 機械試験
製品の管本体から試験片を採取し、規格要求や顧客との取決め仕様にある引張・扁平押し広げ・硬さなどの試験を行い、規定を満足しているかをチェックする工程です。
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工程11: 製品検査
管の傷や曲がりなどの外観検査と外径、内径、厚さ、長さ、管端直角度などの寸法検査を行う工程です。検査台に管を並べ、入念にチェックします。
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工程12: 水圧試験
管の内側に水圧をかけ、圧力に耐え、漏れがないことを検査する工程です。
この試験は主に顧客から要求があった場合にのみ実施しています。
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工程13: 表示
結束や管毎に荷札やステンシルなどで表示を行う工程です。管の規格、寸法はもちろんのこと、製造履歴が確認できるように、製造者、製造番号、製造年月なども明記しています。
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オプション工程:
曲げ加工などの加工を行うことがあります。
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工程14: 防錆・梱包
管の発錆防止や保護を目的として、防錆油を管に塗布するなど、種々の梱包を行う工程です。
お客様の要望に応じて両端にキャップを取り付けることもあります。
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工程15: 出荷
製造した管は主にトラックを使って、顧客の元へ送り届けます。
顧客との大切な約束の一つである納期を厳守することも、当社の誇りの一つです。
抽伸工程ではダイスとプラグを使って常温で鋼管を引き抜いています。
鋼管の外径を変化させるだけでなく、加工時に内面に突っ込んだプラグによって内径を決定し、鋼管の厚みを高精度に決定することができます。
冷間引抜鋼管製造法の主工程である抽伸工程がうまく行くかどうかは、抽伸工程での製造技術に加え、引き抜き前の鋼管の品質と抽伸前潤滑処理の2つがとても重要です。
抽伸された鋼管の金属組織はミクロレベルの構造が変形しており歪んでいるため、そのままでは材料特性に問題があり、使うことができません。
その歪みを除去し、材料特性を正常にするために熱処理を施します。抽伸工程及び熱処理によって鋼管には曲がりが発生しますが、その曲がりを取り除く矯正工程を経て製品として仕上げられていきます。
全員経営
教育プログラム・研修会
会社の一番の財産は人。
大阪鋼管では職種別や役職別、年齢別などの宿泊研修を毎年実施しています。外部講師をお呼びすることもありますが、役員をはじめとする管理職が自分たちに今必要なことは何かを考えて講義を行うことを重視しています。2016年度の宿泊研修ではグループワークを通して互いの考えを知る研修内容にしました。どの社員も真剣に会社の将来について考える中で、会社経営に取り入れるべき新たな意見も聞くことができました。宿泊研修会では懇親会も開催します。各社員と社長や役員の距離が近く、働きがいのある会社作りを長期にわたり推進しています。
他にも様々なタイミングで教育を行なっています。入社時研修では管理職から社会人としての経験談や各部門の役割・責任についての講義など、初めて社会人として働き始める新入社員の皆さんにじっくりと時間をかけて学べる機会を作っています。工場現場実習の後、配属とともにしっかりとOJT(On the Job Training)教育を進め、一人前に成るまでサポートしていきます。OJT教育において大切にしていることに『力量マップ』があります。各人のスキルレベルを的確に判断し、それぞれの段階で必要な指導を進めることができます。
2002年から技術伝承活動として『OKK道場』という集合研修を毎月1回定時後に開催し、確実に技術伝承を進めています。資格取得援助制度や通信教育講座援助制度、推薦図書など、様々な支援制度もあります。
5S組織活性化活動
2015年度よりプロジェクトとして5S活動をベースとする組織活性化活動を始めました。社員一人一人が大阪鋼管のあるべき姿を考えて行動するだけでも、会社は大きく変わるはずです。整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(習慣化)の5Sを通して良い会社を作る精神は、大阪鋼管が古くから大切にして来た価値観の一つです。
活動前に比べて整理・整頓・清掃ができるように成ってきた今、自社の課題を発見し、日々改善を進めています。
求める人財
何事にも前向きに進み続ける人
自主的で積極的・周りに影響を与えられる人
グローバルの時代に活躍したい人
専門的知識・スキルを活かしてみたい人
思いや考えをよく言いよく聞ける人
一つのことに専念し努力するのが得意な人
着実にやり遂げられる人
福利厚生
社会保険 | 健康保険は住金関係会社健康保険組合に加入。 |
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各種慶弔制度 | 祝金:結婚祝金、出産祝金 見舞金:高度障害見舞金、傷病見舞金、災害見舞金など。 |
退職金制度 | 中小企業退職金共済事業団に加入。 |
貸付金制度 | 住居購入資金等の低利貸付。 |
各種表彰制度 | 特別業績賞、永年勤続賞、特別安全賞、善行賞など。 |
衛生関係制度 | 定期健康診断、成人病検診、特殊健康診断など。 |
住居補助制度 | 借上社宅制度あり。家賃の10%のみ本人負担。転勤者対象。 |
詳細は直接お問い合わせください。
楽しい仲間
社内レクレーション
体力づくり、社員間の親睦をはかるために、年1回、社内レクレーション大会(ソフトボール大会、ドッジボール大会等)を佐世保にて開催。
社内旅行
不定期に全額会社負担のもと開催。
直近では創業80周年記念事業として平成13年5月に全社員による韓国旅行。
創業85周年記念事業として、平成18年3月に全社員による中国(上海)旅行。
創業90周年記念事業として、平成23年3月に全社員による台湾旅行。
創業95周年記念事業として、平成28年3月に全社員によるタイ旅行。
中途採用も増員募集中!
営業職 : 鋼管・鋼材の営業
営業職 : 建設・土木関連の営業
技術職 : 品質保証・改善(IoT)
グループ会社 : 物流部門・切断加工部門など
給与条件等は応募者の経験等を加味して検討します。
安心の新入社員研修(新卒)
1 | 入社前教育 | 技能職 | ”現場に馴染み、逸早く戦力に成りたい” 高校の夏休み期間の就業体験としてインターンシップを積極的に受け入れています。 当社への就職内定者の短期インターンシップも高校と連携して実施しています。 |
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総合職 | ”早く一人前に成りたい” 入社前に簡単な通信教育を受講してもらい、鋼管の基礎知識を習得して頂きます。 |
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2 | 入社時研修 | 全員 | ”活躍するには社会人生活に慣れることから” 入社後約2週間は、集合研修を通して、社会人としての基本的な事項を習得してもらうと共に同期社員や先輩と会話する期間としています。 ①社会人としての基本的マナー等を習得する ②会社概要・業務知識・諸規定・安全衛生活動等を知り、社員としての認識を深める ③研修期間を通じ、社内の雰囲気に馴染む |
3 | 現場実習 | 全員 | ”生産を知らなければお客様のニーズもわからない” 入社時集合研修後は、当社の製造工程を肌身をもって体感してもらうために、製造の全工程の現場実習があります。自社製品が完成するまでの流れを理解してもらいます。 |
4 | 実践教育 | 技能職 | ”技能スペシャリストとして一人前に成る” 当社では旋盤加工等の機械加工とは違い、それぞれの工程が密接に関係し合うものづくりをしています。工程に配属され、OJTトレーニングでしっかりと先輩から学びながら、技能を身につけてもらいます。 |
総合職 | 本社実習と配属後OJT
本社実習:”本社ならたくさんの人からたくさんのことを学べる” 翌年3月末を目処に本社の生産本部・営業本部等の中枢部門にて、必要な実務の習得に努めて頂きます。実習責任者を選任し、①指導項目、②指導期間、③指導担当者、④指導方法、⑤目標レベル等の育成プログラムを具体的に定め、効率的な実習が推進されています。 配属後OJT:”配属後も一人前に成る基盤をしっかり築く” 本社実習後は、正式配属となりますが、早期戦力化を目標とし、配属後6ヶ月から1年のスパンで、所属長が育成責任者となり、個別の育成プログラムが設定されます。最後には育成計画が確実に実行されたか否か、レポート提出で育成結果をチェックします。 |
※当社においては、このようなシステムで新人教育を展開しておりますが、社員教育で、最も必要な計画性と段階性を踏まえた内容となっています。よって、経験が無くても充分に業務知識をスムーズに習得及び拡充可能な体制になっていますので、安心して頂きたいと考えております。
採用の流れ
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