インターンシップの話
長崎県立大学にて大学2年生を対象とした講義で坂根が講義をしました。
2018年6月下旬から7月下旬にかけて長崎県立大学の3年生2名をインターンシップとして受け入れました。
【学生にとってインターンシップとは】
- 就職を検討してる業種・職種での就業体験
- 大学の単位認定の中での活動
【企業はどのようにインターンシップを考えるのか】
- 社会教育:電話応対などの基礎的業務体験の機会を提供する
- 社員候補:企画や開発などの面白い体験で興味を持ってもらう
- 一時的な人材:単純にインターンシップを活用して人手不足を解消する
私(坂根)自身、大学時代に大手自動車メーカーの開発・研究部門でインターンシップを経験しましたが、数冊の本を渡されて実機と理論の相違点をレポートにまとめる内容でした。受入企業の社員の方から実践的でワクワクするような体験はなく、自習のような1か月でした。
長崎県立大学からの依頼で大阪鋼管でもインターンシップを受け入れることが決定し、学生の皆さんに有意義な体験をしてもらおうと思い、海外での営業活動に従事してもらいました。
【2018年 大阪鋼管でのインターンシップ】
- 受入時研修として、「インターンシップで何を達成したいのか」を明確にする。
- 最初の1週間はホーチミンでの展示会に出展。大阪鋼管社員2名と共に活動。
- その後2週間、2名の学生はホーチミンとハノイでそれぞれ新規開拓の営業活動を単独実践。現地企業へ1日7社の訪問を目標に活動。
- 3週間の海外拡販活動から帰国して、企業の活動としての成果と自身の成長についてまとめる。
2名の学生はとても熱心に活動し、鋼管製品および営業活動について知識が不十分ながらも、それぞれ可能性のある企業を開拓し、自信をつけることができました。
学生の皆さんに知っておいてほしいこと
人口減少社会
毎年、北九州市の人口と同じ数の労働年齢人口(93万人)が消失。
第4次産業革命
第1次産業革命:「大量」
石炭と蒸気機関による革新。
第2次産業革命:「小ロット」
石油と電気による革新。エレベーターの登場で垂直方向の街が誕生。電話も登場。
第3次産業革命:「行かなくても」
コンピュータやインターネットで半自動で一斉に情報を送信できる革命。
第4次産業革命:「見てなくても」
IoTやAIで見ていなくても勝手に制御。
Lee Kuan Yew
シンガポール初代首相 リー・クアンユー。彼の考え方、行動は素晴らしい。これからの日本の在り方にもヒントになる。
2040年あなたが社長になったとき
私はスズキ自動車に就職しようと応募した際に、人生観に影響を与える大きな問いに出会った。
それは「あなたが20年後、社長に成ったとしたら、そのとき社会はどのように成っていて、どのような方針・戦略でどのように社員を導きますか」という内容。今の大学2年生なら2040年頃に大企業の社長に成るという設定の問いであった。
大学生のうちに20年先の未来を考えておくことに大きな意味がある。
講義では、坂根からのメッセージとして、「授業に出席するだけの大学、アルバイトばかりの大学生活を見直して、たとえば起業に挑戦するなど、今しかできないことをしよう!」とお伝えしました。